2025年本屋大賞を受賞した小説『カフネ』、本屋さんで目にして気になっている人も多いはず。
でも、書いたのはどんな作家さん?どんな人生を歩んできたの?って思いませんか?
この記事では、注目の作家・阿部暁子さんのプロフィールや学歴、家族とのエピソードまでご紹介。
もちろん話題の『カフネ』の魅力やあらすじもたっぷり詰め込んでいます!
読んだあとに「この人の他の本も読みたい!」ってきっと思えるはず。
やさしくて、ちょっぴり泣けて、でも前向きになれる。
そんな阿部暁子ワールド、ぜひのぞいていってくださいね!
阿部暁子さんってどんな人?プロフィールをチェック!
阿部暁子さんの基本プロフィール【出身・年齢・現在地など】
・名前:阿部 暁子(あべ あきこ)
・生年:1985年
・年齢:39歳(2025年現在)
・出身地:岩手県(花巻市在住)
・居住地:岩手県花巻市
・高校:岩手県立花巻北高等学校卒業
・大学:北海道の大学(詳細な大学名は非公開)
・デビュー:2008年(第17回ロマン大賞受賞)
・所属出版社:集英社、講談社、東京創元社など
・代表作:『屋上ボーイズ』『パラ・スター』『金環日蝕』『カフネ』ほか
・趣味:読書(特に三浦しをんさんや三浦綾子さんが好き)
阿部暁子さんは、温泉地の旅館で働いていた経験もあるそうで、作家一本の道ではなく、リアルな生活の中で執筆を続けてきたタイプ。
素朴であったかい人柄が作品にもにじみ出ています。
次は、そんな阿部暁子さんがどんな経緯で作家になったのか、デビューまでの道のりを見てみましょう!
作家としての歩み|デビューから現在までの経歴まとめ
阿部暁子さんが最初に小説で注目されたのは、高校時代の文芸コンクール。
2003年、高校生ながら「全国高等学校文芸コンクール 小説部門」で最優秀賞を受賞してるんです!
大学進学後も、作家になる夢を諦めずにさまざまな新人賞に応募。
大学4年のとき、なんとなく書いた短編を「コバルト文庫短編小説新人賞」に出したところ、それが入選。
しかもその後、就活しながら書いた長編が「第17回ロマン大賞」に輝いて、2008年『屋上ボーイズ』としてデビューすることになりました。
その後は、ライトノベルから歴史小説、青春小説まで幅広いジャンルで作品を発表。
2020年にはパラスポーツを題材にした青春小説『パラ・スター』で話題に。
2024年の『カフネ』で一気に注目度が跳ね上がり、2025年には念願の本屋大賞を受賞しました!
これまでの経歴を見ると、実直で地道にステップを踏んできた人って感じがしますよね。
続いては、そんな阿部暁子さんの「学歴」について深掘りしていきますね!
出身高校や大学はどこ?阿部暁子さんの学歴を解説!
作家としての実力はもちろんなんだけど、「どんな学生時代を過ごしてたの?」って気になりますよね。
ここでは阿部暁子さんの高校時代と大学生活を、それぞれご紹介していきます!
岩手県の高校時代|文芸コンクールでの受賞歴も!
阿部暁子さんは、岩手県立花巻北高等学校の卒業生です。
高校時代からすでに文才を発揮していて、2003年には「全国高等学校文芸コンクール 小説部門」で最優秀賞を受賞。
このときの賞は、文部科学大臣奨励賞もセットで贈られるくらいすごいものなんです!
高校生のうちから「作家になりたい」って気持ちがしっかりあったんだな~って思うと、なんだか応援したくなっちゃいますよね。
この頃からしっかりと地元・岩手に根ざしながらも、全国区での活躍の種が芽生えていたんです。
では次に、大学時代のエピソードも見ていきましょう!
北海道での大学生活|作家を志した読書漬けの日々
阿部暁子さんは、大学進学を機に北海道へ。
具体的な大学名は公表されていませんが、札幌市内の大学に通っていたそうです。
「東北より南だと暑くて無理」という理由で、あえて北の地を選んだというエピソードがちょっと可愛くて印象的ですね。
大学時代は、とにかく図書館に入り浸って本を読みまくっていたとのこと。
作家になりたいという思いが強くて、吉田修一さんや三浦しをんさん、三浦綾子さんの作品を片っ端から読んでいたそうです。
しかも、就活の傍らで執筆した短編が「コバルト短編小説新人賞」に入選。
さらに卒業間際には「ロマン大賞」も受賞して、そのまま作家デビュー!
大学生のときの努力と情熱が、夢を現実にしたって感じですよね。
次は、阿部暁子さんの家族について、もう少し踏み込んで見てみましょう!
阿部暁子さんの家族との関係や影響とは?
阿部暁子さんの作家人生において、家族の存在は大きな支えだったようです。
ここでは、家族との関係性や、創作に与えた影響について紹介していきますね。
作家活動を支えた家族の存在と父親とのエピソード
大学卒業後、阿部暁子さんは一度、岩手に戻って温泉旅館で働いていた時期があります。
その背景には、父親の体調が悪化したことがあったそうです。
「母にすべてを任せるのは難しい」と思い、地元に戻る決断をしたとのこと。
この時期に小説の執筆時間がなかなか取れず、葛藤があったと語っています。
でも、そんな中でも「ロマン大賞」の受賞通知が届き、プロ作家としての道が開けたんです。
結果的に、家族を想う気持ちと作家としての情熱が、両方とも実を結んだって感じですよね。
作品の中にも「家族」や「人とのつながり」にまつわるテーマがよく登場するのは、そういう背景があるからかもしれません。
次は、本屋大賞を受賞した話題作『カフネ』について、物語の内容や魅力を深掘りしていきますよ!
本屋大賞受賞作『カフネ』ってどんな物語?
2025年本屋大賞を受賞したことで、一気に注目を集めた『カフネ』。
タイトルの意味や、ストーリーの魅力、そして読者に響いた理由を詳しく見ていきましょう!
あらすじ|喪失と再生を描く感動のストーリー
『カフネ』は、東京を舞台にした物語。
最愛の弟を突然亡くした姉・薫子(かおるこ)が主人公です。
彼女は、弟の遺志に従い、かつての恋人・せつなと出会います。
最初は気まずく距離のあったふたりですが、次第に“食”を通して少しずつ心を通わせていきます。
物語では、「貧困」「介護」「家族のすれ違い」といった社会的なテーマも描かれていて、深みがあるのが特徴です。
そしてタイトルの「カフネ」は、ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す」という意味。
その名のとおり、読んでいるとそっと心に触れてくるような、やさしい余韻が残る作品なんです。
次は、どうしてこの作品がこんなにも多くの読者に支持されたのか、その理由を見ていきましょう!
読者の心を掴んだ理由|社会問題とやさしいご飯
『カフネ』が多くの書店員から支持されて本屋大賞を受賞した理由、それは“ただの感動作”じゃなくて、“共感を生むリアルさ”があったからなんです。
作中には「介護」「貧困」「家庭内のすれ違い」など、現代社会で誰もが直面しうる問題が出てきます。
でも、それを堅苦しく語るのではなく、“ご飯を一緒に食べる”というやさしい日常の中で描いてるから、重すぎないんですよね。
登場する料理も印象的で、骨付き肉やパフェなど、思わず食べたくなっちゃうようなごはんがたくさん登場します。
その描写がまた丁寧で、読んでるだけでちょっと癒されるし、「お腹すいた…」ってなっちゃう(笑)。
阿部暁子さん自身も、「読者が読み終わったあとにちょっと元気になって、ご飯でも食べようかなって思ってくれたら嬉しい」と話していました。
まさに“癒し”と“気づき”がセットになった作品ですね。
続いては、『カフネ』だけじゃない阿部暁子さんの代表作や今後の注目作を紹介していきますよ!
阿部暁子さんの作品と今後の活動にも注目!
『カフネ』で一気に注目度が上がった阿部暁子さんですが、実はそれ以前からいろんなジャンルで活躍してるんです。
ここでは、これまでの代表作や、今後の作品の展望について紹介していきますね!
これまでの代表作一覧と作品ジャンルの特徴
阿部暁子さんの作品は、青春ものから歴史、ミステリー、ライトノベルまで本当に幅広いんです!
代表作の一部はこちら:
- 『屋上ボーイズ』(2008年):デビュー作。コバルト文庫らしい青春群像劇。
- 『アオハライド』小説版(2011~2015年):人気漫画のノベライズを担当。
- 『鎌倉香房メモリーズ』(2015年):香りと記憶がテーマの優しい連作小説。
- 『パラ・スター』(2020年):パラスポーツを題材にした青春ストーリー。
- 『金環日蝕』(2022年):札幌が舞台のミステリー。ちょっと切ない系。
- 『カフネ』(2024年):人生の再生とつながりを描いた感動作。
作品ごとにジャンルは異なりますが、どれも共通して「心の機微」や「人との関係」をていねいに描いているのが特徴ですね。
では、『カフネ』を読んだあとにおすすめの作品も紹介しちゃいます!
『カフネ』を読んだあとのおすすめ作品はこれ!
『カフネ』を読んで、阿部暁子さんの世界観にハマった人には、ぜひこの2作品をおすすめしたいです!
1.『パラ・スター』シリーズ(集英社文庫)
車いすテニス選手を目指す高校生が主人公の青春小説。
努力や葛藤を描きつつも、前向きな希望を感じられる作品で、『カフネ』同様じんわりくる読後感がありますよ。
スポーツと友情、家族の絆がテーマになっていて、泣ける&元気がもらえる内容です!
2.『金環日蝕』(東京創元社)
札幌を舞台にしたミステリー作品。
ちょっぴりビターなテイストで、日常の中にある違和感や人の複雑さを繊細に描いています。
『カフネ』よりもサスペンス要素が強めだけど、阿部さんらしい静かな描写が光る一冊。
これらの作品を通じて、阿部暁子さんの表現力の広さに驚くはず!
読者が気になるQ&Aまとめ
Q: 阿部暁子さんってどんな作家?年齢や出身地は?
A: 阿部暁子さんは1985年生まれ、岩手県花巻市出身の小説家です。高校時代から文芸の才能を発揮し、2008年に作家デビュー。2025年には『カフネ』で本屋大賞を受賞しました。
Q: 阿部暁子さんの学歴は?大学はどこ?
A: 高校は岩手県立花巻北高校、大学は札幌市内の大学に進学しました。具体的な大学名は非公開ですが、図書館に通い詰めるなど本に囲まれた学生生活を送っていたそうです。
Q: 『カフネ』ってどんな内容?ジャンルは?
A: 『カフネ』は、最愛の弟を亡くした姉と、弟の元恋人が出会い、”食”を通じて心を通わせていく物語。家族、再生、社会問題をやさしく描いたヒューマンドラマです。
Q: 『カフネ』以外におすすめの阿部暁子作品は?
A: パラスポーツがテーマの青春小説『パラ・スター』や、札幌が舞台のミステリー『金環日蝕』もおすすめ。幅広いジャンルで活躍している作家さんです。
Q: 阿部暁子さんの家族や私生活は?
A: 詳細はあまり公表されていませんが、家族想いで、父親の体調を気遣って地元に戻るなど、家族とのつながりを大切にしていることがインタビューから伝わってきます
まとめ
今回の記事では、阿部暁子さんに関する情報をたっぷりお届けしました!
以下に要点をまとめます。
・阿部暁子さんは岩手県出身の作家で、現在は花巻市に在住
・高校時代から文才を発揮し、2008年に作家デビュー
・大学は札幌市内の学校で、図書館に入り浸るほどの読書家
・2025年、本屋大賞を受賞した『カフネ』が話題に
・『カフネ』は、喪失と再生を“食”を通して描いた心温まる物語
・読者に優しく寄り添う作品を多く手がけている
阿部暁子さんの作品は、やさしさの中に力強さがあって、読んだ後にちょっと背中を押してくれるような魅力があります。
この記事をきっかけに、ぜひ『カフネ』だけでなく、他の作品にも手を伸ばしてみてくださいね!